どうも!
1日1時間は本を読む時間をとるようにしているzonoです!!
今回は、辻村深月さんの《凍りのくじら》を紹介します。
2.《凍りのくじら》のあらすじ
2ー1.「少し・不在」
2ー2.「光」
2ー3.「徐々に崩れる世界」
3.《凍りのくじら》の詳細!!
4.最後に!
【アイデンティティ】自分は誰なのか。それが紛れもない自分なのだ!
アイデンティティ(自己同一性)とは、自分自身を理解することである。
思春期の際にほとんどの人が経験することではないだろうか。
劣等感や孤独、存在意義など。
どんな能力でも、どんな悩みでもその状態は自分でしかない。
自分(アイデンティティ)を確立することは、極めて難しい。
どんな環境でも、これだけは譲れないという、
堅く、太い芯をひとつ持つだけで、少しは自分が形成されるのではないか。
あらすじ
藤子・F・不二雄を「先生」と呼び、その作品を愛する父が失踪してから5年。高校生の理帆子は、夏の図書館で「写真を撮らせてほしい」と言う一人の青年に出会う。戸惑いつつも、他とは違う内面を見せていく理帆子。そして同じ頃に始まった不思議な警告。皆が愛する素敵な”道具”が私たちを照らすとき ― 。※引用:『凍りのくじら』より
「少し・不在」
理帆子が自分に付けた個性。
藤子・F・不二雄を「先生」と言い、作品を愛する理帆子。
藤子・F・不二雄先生が「SF」を、
(Science fiction)ではなく、(Sukoshi Fushigi)と称したことで、
理帆子は会う人会う人に「少し・ナントカ」という個性を付け、他人を馬鹿にしていた。
「光」
理帆子の人生を穏やかに変えていってくれる、人物の言葉や印象。
写真を撮らせてほしいという別所。
他の人にはないものを感じ、徐々に自分をさらけ出していく。
不遇な過去を持った郁也。
彼の必死に生きる姿や、やさしさに触れ、
理帆子の感情は安定していく。
この二人との出会いをきっかけに、
「徐々に崩れる世界」
理帆子の元・恋人 若尾大紀。
彼の個性、「少し・腐敗」。
現実感がかけており、簡単に言うとダメな男。
そんな若尾に、共通点を感じている理帆子は
若尾と離れようとしたり、また会ったりと繰り返す。
そうしている間にも時間は経過する。
徐々に警報が鳴り始める。
《凍りのくじら》の詳細!!
[作品名] 『凍りのくじら』
[著 者] 辻村深月
[出版社] 講談社文庫
最後に!
この作品は、高校生ならではのテーマで書かれている作品である。
しかし、その「アイデンティティ」の不在に自分で気づき、
他人を馬鹿にしながら生きている理帆子には、
共感というよりは心配が勝ってしまう。
しかし、理帆子が愛する「ドラえもん」が
寄り添うことでこの作品にのめりこむ。
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